取り木で、だれでも樹木の増殖をポゐるごとができる。 ところが取り木の活用ともなると、この単純な技術もやはり奥深く経験がものをいってくる。 樹種により発根の仕方も様々であり、管理や培養のポイントのとらえ方で結果に差がでてくる。 技術そのものは単純なだけに、取り扱い方が大切になってくるわけである。 基本は取り木をする樹木の下部、つまり根の部分は触れないこと。 例えば5月〜6月に枝の一部に取り木をかけるならば、植え替えや移植などはしない。 ボンサイの樹でも同様で、取り木をする場合は根はいじらない。 樹勢をつけておき、枝を繁らせるような状態で取り木をかける。 庭木の取り木でも、根を切りつめたりすると成功は難しくなることが多いのである。 以上が取り木の基礎である。 ボンサイ素材用の取り木の活用は、これもだれにでも応用ができ、園芸品のボンサイからも楽しめる素材が作出できる。 ところがボンサイ用の素材となると、見どころを見つけておくことや、将来性を含めて経験が必要なのである。 今回紹介するのは小品ボンサイのための取り木の応用である。 多樹種にわたり活用の具体例が示されていて参考になるだろう。 |