それではカリンやガマズミにどの程度の効果があるのか、というデータはありません。 さらにカシやタイサンボクはどうかとなりますと、少なくとも実習場などの実験では分からないといってよい現状です。 しかし後でくわしく記述しますが、趣昧者の実験などでは、いろいろな効果が報告されています。 一般的にいうと、樹勢のある春芽の伸長は抑えにくいようです。 逆に、勢いよく伸長する枝の側枝などどは、効果的です。 このことはボンサイ素漱にとっては大変興味あゑ揶簗とむえま窒たと轟ば従長枝を切夏込んだ後の側枝頓充実が見込まれるからです。 また春の1番芽を切除した後の2番芽には薬効が比較的あらわれるようですので、実ものや花ものの樹などの短果枝の充実に使用できると考えられます。 データ的には夏ー秋の芽に薬効が顕著であるとされていますのです、素材の夏場の切り込みといった応用が考えられます。 ご矮化剤の使用法 矮化剤の使用については、第1に樹勢のある素材のみに使用すべきです。 古樹に使ったり、ボンサイの枝岐れ老増やず目的で噴霧ずべきではない賓しょうσそ抗らは可能とはいえま・す.が,矮化剤の使用目的は次の2点が中心となります。 @若樹素材に短節化した枝を多くつける。 小品では幹自体も短節化して栽の楽しみ方に示唆するところが大であると思います。 いっぽう、園芸センターなどで小品ボンサイ用ではなく、鉢植えとして販売されているものを購入し、その一部、主に立ち上がり部分の持ち味を生かして改作することも広く行われています。 この素材の持ち味を発見し、改作して白分の思いどおりの樹形にする醍醐味は、苗から育てるのと異なった、格別のものがあります。 この場合は、ボンサイとしての土台、つまり根張り・立ち上がり・幹模様などがすでにある程度得られているわけですから、観賞までに要する時間は短縮されます。 もちろん費用は、実生や挿し木で育てる場合より必要になります。 |