うさぎと一緒の生活を始めます!! 
  いきなり冒頭から、厳しいことばかり書いてしまったので、もしかしたら、うさぎを飼う事を躊躇してしまった方がいるかもしれません。
誤解して欲しくないのですが、私は決してうさぎを飼うなと言っているわけではありません。
むしろ多くの方に、うさぎと一緒の暮らしを体験していただいて、うさぎを飼う喜びを知って欲しいと思っています。
確かに、「最後まで面倒を見る」ことは大変な事です。
時間も労力も費用もかかりますし、ときには飼い主の生活の一部を犠牲にしなければならない場面も訪れます。
しかし一方でうさぎたちは、そんなことが気にならなくなるほどの喜びを与えてくれます。
我が家には、老年期に入り病気のため、いろいろと手がかかるようになってしまったうさぎがいます。
冷静に考えれば、毎日長時間うさぎの面倒を見ることは、相当な負担になっているはずなのですが、不思議と私はそれを苦痛に感じたことはありません。
むしろ残り少なくなってしまったその時間が、愛しくてたまらないくらいです。
きっと、この気持ちには、すでにうさぎを飼われている多くの飼い主さんが共感してくれることと思います。
これからうさぎを飼おうと思われているみなさん。
うさぎと一緒の暮らしは、とても楽しく多くの喜びに満ちています。
「最後まで責任を持って面倒を見る」心構えさえあれば、あとは何も心配する必要はありません。
たとえ何か問題がおきたとしても、その覚悟さえあれば何とかなります。
もしかすると、大変苦労する事になるかもしれませんが、それもうさぎを飼う醍醐味のひとつです。
むしろ苦労の数が多いほど、うさぎとの絆は深まり、楽しい思い出も増えていくことです。
うさぎにとって飼い主の住む場所が、自分の縄張りになります。
ですから、まずは「うさぎのおうち」ではなく、人間の住む家について考えてみましょう。
せまい部屋に閉じ込められたり、自由に遊ぶことができなければ、うさぎじゃなくてもストレスがたまります。
日本の住宅事情を考えると、あまり贅沢は言えないかもしれませんが、最低でも、うさぎ一匹につき一部屋以上のスペースを確保してあげましょう。
さらに、その中に、誰からも邪魔をされずに安心してすごせる、自分だけの場所を用意してあげることを忘れないで下さい。
ペットが快適に暮らせる家へ~簡単!! ペット専用リフォーム まず、あなたのうさぎが、どういった場所が好きで何を求めているのか、よく観察してみましょう。
飼い主であるあなたが、うさぎのニーズを知る事で、たとえ狭い家であったとしても、工夫しだいで、理想の生活空間を作り上げることができるでしょう。
一般的な例としては、ドアやふすまを開けっ放しにしておいて、「部屋→廊下→部屋」と、うさぎが、全力で一直線に走れる場所を用意するとか、うさぎが好きな上下運動ができるように階段を開放する、または、キヤットタワーのような高低差のある市販品を用意してあげるなどです。
さらに、そういったことを踏まえたうえで、部屋全体の模様替えをするといいでしょう。
下図のように、うさぎ専用の快適な生活動線を作ってあげることで、あなたの家=うさぎの縄張りが、うさぎの理想的な生活空間に生まれ変わります。
うさぎ泥棒。
一番後ろの座席からは車内は一望に収まる。
真夏の昼下がり、乗り合いバスは気だるそうにのろのろ走ってのろりのろりと停車した。
ガヤガヤと二人ほどおねえさんが乗り込んできた。
あっ、あの横顔に見覚えがある、うさぎだ、うさぎだ、泥棒うさぎだ。
飛んで火に入る夏の虫、チャンス到来だ。
この機を逃してなるものか。
目指すバス停が近づく。
後部座席から見覚えのある横顔へと通路を進む。
「こんにちは。
お出かけですか。
いつもお世話になっております。
夫のほうも何から何まで本当にお世話になってまして、ありがとうございます。
熟女のテクニックか何なのか知らないけれど余計なお世話なんですけどね」「…………」
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ましてや従業員に砥められているわけにはいかないのだ。
ある日、買い物帰りの街中の歩道脇に一台の車がっっと停まりクラクションが鳴る。
助手席のドアが開いて女性が降り立ち、どうぞという仕草がありその女性は後部座席に移動した。
会社の車だ、運転席で夫がハンドルを握っている。
やっぱりそうなのだ。
車内は空気が澱んでいて重い、何かしらそれらしい匂いを瞬時に嗅ぎ取れて核心的な雰囲気は否めない。
間違いない、夫の相手は後部座席に移った女に違いない。
助手と称して常に同行している女なのだ。
 後ろめたさもあり、目の前で信号待ちしているわたしをやり過ごすことに、ためらいがあったのだろう。
素知らぬふりで青信号を突き進めばいいものを、その行為は不細工としか言いようがない。
自ら後ろめたい事実を白日の下に曝してしまったではないか。
あえて墓穴を掘ってしまったのだ。
だが状況証拠だけでは落とせない。
確たる証拠、現場を押さえなければならない。
このところは知らぬ素振りを決め込むほうが得策というものだ。
「今夜も帰りは遅いの、食事の用意は」。
 「わからん、事務所に戻ってみなけりゃわからん」 「そう、食事は用意しておきます」。
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「余計なお世話はいいからちゃんと仕事をなさい仕事を、この泥棒うさぎが!・」。
泥棒うさぎとはオスうさぎかメスうさぎか? 「なんてこと言うんですか奥さん……。
公衆の面前でなんていうことを……」 「なにが公衆の面前でなのよ、偉そうに。
公衆の面前で言われて困るようなことはしないことね。
ほしけりゃくれてやるわ、のしつけて。
ついでにおリボンもつけましょうか、この泥棒うさぎが」。
 目的の停留所にバスが停まる。
軽く頭を下げてバスを降りる。
にっこりと笑顔を作り、周りの乗客に失礼いたしましたと遂に言った、言ってしまった。
爽快というほどに実にすっきりた。
悶々とした胸のつかえが下りた思いだ。
 天を仰ぎ大きく伸びをして深呼吸をする。
燦々と降り注ぐ陽の束が目を射て軽い目まいを覚える。
 大空は冴えざえとあくまでも冴えざえと清んでいる。
清々しさとともに胸の奥底がヒリッとしないわけでもない。
一対一できちんと向き合って言うべきことだったのかも知れないが、どの道、白を切り通すだろうし、それではつまらないし癩だ。
グウの音も出ないほどに制裁を加えてやらなければ治まらない思いがある。

 待つ気もなく、帰る気も漫ろにそっけない会話は続かない。
事を気取られまいとして取り繕いながら今夜は帰って来るだろう。
わたしも相手も性懲りもなく、泥棒うさぎパトルは繰り返されていた。
 姿を見かければ事もなげに近づき挨拶をして、日頃公私ともにお世話になっていることへの礼を尽くし、嫌味というスパイスをたっぷりときかせて接した。
「夕べは如何でしたか、楽しめましたか。
夫もきっと楽しんだと思いますよ。
いつもありがとうございます」とか。
「今夜はどちらでお楽しみですか。
よろしくお願いします。
ガンバッテね」とか。
「熟女のテクニックつていうのですか、その手法を伝授してくださいますか」とか。
穏やかに穏やかにあくまでも穏やかに、そして、じわじわジクジクと追い込んでいった。
ぎゃあぎゃあとわめいたり毒づくよりは、そうしたほうが効果的だと考えたのだ、若いながらも(充分に毒づいていたかも知れない……女ってコワイわ)。
その間、夫には何ひとつ愚痴も文句も言わずに過ごした。
仔うさぎちゃんか化けうさぎか知らないけれど、そちらからわたしの言動は聞いているはずなのだ。
そうして月日は流れ、いつしかうさぎはどこへともなく姿を消した。
なんかあっけない幕切れだった。
若かりし頃の、わたしが二十八歳のひと夏のできごとでした。
 それにしても悪事を働く当人にではなく、何故女は女に牙をむくのだろう。
女の敵は女ということなのか、それとも日常生活に余計な波風を立てまいとする潜在意識のなせる業なのだろうか。
とにかく暑い熱いひと夏だった。
近頃は、何事に対しても怨念とか情念とかいう感情に疎くなり縁遠くなってしまった。
愚痴や文句、恨みつらみ、憎しみなどに感情を揺すぶられることも少なくなった。
少しは大人になったということだろうか。
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